こんにちは、yuです。
正確に書くことは難しいが、何となく書けてしまうのが英作文です。長文読解・文法・リスニング・単語などの勉強とは異なり、後回しにしてしまっている受験生も多いのではないでしょうか。
しかし、「英作文」は「英借文」と呼ばれるほど、「型」を覚えることが大切です。多くの例文を暗記することは英作文の勉強に欠かせませんが、その覚えた文章をはめていく「型」となる文章を学習できる「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」を今回は紹介したいと思います。
この記事の目次
そもそも竹岡広信って?
多くの方が竹岡広信先生のことをご存知だと思いますが、簡単に説明します。
経歴
・洛南高等学校卒業
・京都大学工学部卒業
・京都大学文学部卒業(学士編入)
洛南から京大に入るという王道なエリートコースを歩んでいます。文学部に入学したのは実家の塾での経験から英語講師を目指すようになったためだそうです。
現在
現在は実家の塾である「竹岡塾」主宰・駿台予備学校講師などを掛け持ちしているようです。
駿台で講師をしていることからわかるように受験英語のプロです。その評価の高さからドラゴン桜のモデルになったことも有名で、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演するほどです。
<竹岡広信先生の詳細はこちら>
「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」の特徴
本書は60の「原則」と67の「頻出表現」を駆使して、大学入試の英作文で合格点が取れる実力が養成されるようになっています。
原則に対応して例題があります。例題では単なる解説を記載するのではなく、受験生の典型的な誤答例を挙げてから模範文を示すという構成になっています。その解説の途中で頻出表現がまとめられています。
原則
大学入試・英作文でよく問われる表現を例文を混じえて、注意点をいくつか列挙して解説しています。
受験生がしがちなミスや文法事項の確認をここですることができます。
頻出表現
英作文のでよく問われる熟語レベルの表現がまとめられています。
細かなニュアンスまで記載されているので、全て覚えておくべき事項になります。
例題
序盤は短文ですが、終盤は京大の問題が出題されており、難易度がどんどん上がっていきます。
解説が豊富なので、陥りやすいミスを読むだけで確認することができます。
「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」の対象
「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」に取り組む時期
まず前提として、一通りの語句や文法を学んでいる必要があります。
英作文は語句や文法の知識のアウトプットになりますので、正確にこれらを暗記していないと正確な英文を書くことができません。
英作文の勉強方法として例文暗記が大切ですが、本書を取り組むまでには例文暗記は前後して問題ないと思います。
本書は英作文の「型」の学習であり、例文暗記はそれを肉付けするために必要な学習です。したがっていずれは必要な勉強ですが、勉強の順序は問いません。
以上を考慮すると、一通りの英文法を学び終えた時点から、使用し始めても良いでしょう。
「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」を取り組むべき対象
東大・京大・阪大などの難関大や英作文の比重が大きな大学の医学部を志望している受験生が対象者となります。
実際に京大時代の友人や医学部再受験時代の友人の多くも使用していました。
医学部志望者は大学によっては英作文の比重が少ないため、そもそもあまり対策の必要がない大学が多いので注意しましょう。
また難関大志望者が対象とは言いましたが、解説が豊富であることから取り組みやすい構成となっているので、個人的には英作文を必要とするあらゆる受験生が使用してもよいと思います。
「竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本」の効率的な使い方
ステップ①まずは熟読しよう
本書を使用する目的は英作文の「型」を覚えることです。
したがっていきなり例題を解いてみて、正答・誤答に一喜一憂する必要はありません。
英作文は「英借文」と呼ばれるほどであり、オリジナルの英作をする必要がないです。
まずは本書を熟読することで、「どのような場合には、どのような表現が適切なのか」を把握しましょう。
ステップ②例題を解く
本書を熟読した後に例題を解いて、必要事項の定着を確認しましょう。
このときにも必ず解説を熟読しましょう。自分が書いてみて、どのような間違いをしやすいのかを知ることで、より記憶の定着が進みます。
また例題を解いた時には解説を参考にして自分で正確な解答を作成し、解説の末に書き込むと良いでしょう。
本書では解答に解説で示された表現が使われていない場合があるので、どの表現を覚えたらよいのか迷ってしまうことがあります。
したがって、解説を参考に解答を作成しておけば、正確な表現が使われており、熟読したことが効率よく覚えることができます。
繰り返し使用する場合に、何度も読み返す必要もなくなるというメリットもあります。
ステップ③例題を何度も繰り返し解く
例題は一度解いただけでは当然覚えることができません。
必ず何度も繰り返し解くことで原則を自分のものにしましょう。
何度も解く過程で、自分がどの場所が苦手なのかもわかります。その時には付箋を貼ったり、ペンでチェックを入れて重点的に復習できるようにして下さい。
ひとつひとつ苦手な部分を無くしていくことが成績向上につながります。
ステップ④例題を完璧にすることができたら
例題を完璧にすることができたら、志望校の過去問演習に移行してください。
本書には類題が記載されていますが、例題ほど充実した解説があるわけではありません。単なる演習ならば過去問がベストです。
また、冒頭でも述べたように例文暗記をすることで本書で学んだ「型」に肉付けできる表現を学びましょう。
まとめ
本書は分厚く、ボリュームたっぷりに感じてしまいます。
しかしレイアウトが見やすいようにしているために、ページ数が多くなっているだけです。そのため、思っているよりも回数をこなせるはずです。
本書を効率良く使い、過去問演習前に英作文の「型」を学んでください。
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