こんにちは、yuです。
今回は再受験時の物理の勉強について記事を書きたいと思います。
現役時代、私は物理が得意だったので公式を思い出せば何とかなるかなと思っていました。しかし新課程で指導要領が変更していてるので学習範囲に漏れがあってはいけないと思い、基本的な問題集から始めました。
セミナー物理
セミナー物理は高校で配布される問題集であり、例題、練習問題、発展問題、総合問題などから構成されます。
章の始めには公式など必要事項がコンパクトにまとまっており、単元ごとに復習しやすい形式になっています。
内容は基礎的なことがメインです。しかし、発展問題、総合問題も理解し、記載されている問題を完璧にするだけで医学部以外であれば大体の大学にも対応できる気がします。
現役時代の物理初学時に使用し、愛用した問題集でもあったの今回もお世話になりました。
3月から開始し、4月には原子以外の分野は一通り終えることができました。
やってみたところ力学・熱力学はそこそこ解けるが波動・電磁気学は問題演習がたくさん必要だなと感じました。
もし再受験で物理が苦手な方はこのセミナー物理を徹底的にやりこんでもらうのが良いと思います。
以下に出てくる名問の森などは、ある程度物理の考え方を理解できている人が取り組めば実力養成にはなると思いますが、基礎ができていないと単純に問題の解法暗記になってしまい、少しでも変化をつけられると解けないといった事態になる恐れがあるからです。
物理は焦らずに基礎の土台を築くことを優先させて下さい。
名問の森
こちらは受験界でおなじみの問題集ではないでしょうか。
力学・熱・波動1と波動2・電磁気・原子という風に分野で2冊に分かれている問題集です。
私は現役時代に使用していませんでしたが、友人の勧めで使用してみました。セミナーの発展問題、総合問題レベルの問題から構成されています。
物理の学習で重要なのはパターンの習得です。この名問の森は様々なパターンを受験レベルで提供してくれることからその観点では非常に有用でした。力学のエネルギー保存の個所では受験生がミスしそうな問題を豊富にそろえており、また熱力学では難問が多く実力養成にはぴったりでした。
解説も充実し、公式が簡単に見直せる欄もあったりと使用する側にも配慮されている点も良い点だと思います。
7月末までには原子以外の分野を1~2周しました。その後、秋以降でも継続して2次試験終了まで取り組みました。
標準問題精講
名問の森も一通り終え、次に取り組んだのがこの問題集です。
私が現役時代に取り組んでいた問題集であったことからなじみをもって取り組みました。難問題の系統とその解き方(いわゆる難系)にも手を出そうかと思いましたが、物理が比較的得意であったこと、難系に取り組む時間を他教科に当てた方が良さそうなことから手を出しませんでした。
標準問題精講は問題数はそこまで多くありませんが難系にも記載されている問題もあり、十分実力はつきます。また平均自由行程など、名問の森には無い問題もあって取り組んでよかったと思います。
一問一問じっくり取り組んで成長を感じました。個人的には名問の森よりもこちらの方が好きです。名問の森は典型問題の習得には向いていると思いますが問題が浅く、深い理解に繋がらない気がしたからです。こちらのほうが条件設定が複雑な問題やあまり見たことがない問題が多く記載されているからです。
7月下旬から取り組み、名問の森同様継続して2次試験終了まで取り組みました。
ちなみに入試本番ではこちらに記載されている電磁気の類題が出てきました。
入試問題演習
数学同様物理でも入試問題演習をしました。
しかし、数学と異なることがひとつあります。それは地方大学などの問題にも取り組んだことです。化学と一緒に時間を測って下記大学の問題を1年分ずつ解きました。(漏れがあるかもしれません)
山形大、新潟大、千葉大、金沢大、阪市大、岡山大、広島大、山口大、長崎大、熊本大、北大、東北大、九大、名大、阪大、京大
現役時代に同じことをして、実力がついたと実感した経験から地方大学にも取り組みました。
実際、物理では問題集で見たことないような問題も出ていたので良かったと思います。
典型問題の問題集に取り組むのもよいですがそれ以外の問題にも取り組むことで本当の実力をつけることができると思います。
入試問題演習は9月から週1~2回のペースで11月末まで行いました。
センター試験
医学部受験者にとって物理のセンター試験は特有の問題にさえ慣れれば問題ないかと思います。なので私は2次試験の勉強をメインに12月まで取り組み、年内に10年分のセンター過去問を1周できるように1日に2年分取り組みました。
本番までに3周程したと思います。旧課程ではセンターの範囲が狭く、捻った問題もあるため、対策として過去問に取り組んでみて良かったです。
あと、マーク模試で間違えた個所やあやふやで印を付けていた問題を復習しました。
本番では1問間違えてしまい、95点でした。
やはり、満点は難しいですね。
原子分野に関して
原子分野は9月からセミナー物理をメインに取り組みました。
何度か繰り返し、マーク模試でも物理の分野を解く程度でそこまで深く学習しませんでしたが、センターで必答になった場合には満点が取れるぐらいには勉強しておきました。
名問の森の問題は回答を読んで解法を覚える程度にしておきました。
単科医大などでは出題されることもありますので、自身の志望校の過去問をしっかり研究して、出題されそうならば、必ず対策をしておくと良いと思います。
二次試験
センター後、名問の森や標準問題精講で苦手分野を復習し、2月中盤に過去問に取り組みました。過去問では比較的高得点を連発して安心していましたが、本番ではミスが重なり、75%ほどの得点でした。
やはり本番ではうまくいかないことを想定して、全科目バランス良く勉強することが大切だと感じました。
まとめ
物理は基本が本当に大切です。基礎ができていないといくら難しい問題集をやっても実力はつきません。ひとつひとつの問題で現象を理解しつつ解けるようになりましょう。また力学と電磁気はどこの大学でも出題されると思いますのでこれらの分野は問題集に記載されているもので分からない問題がないレベルにまで仕上げておいてください。
<他の科目の学習履歴>
・【再受験】医学部再受験国語の学習履歴(現代文・センター過去問)
<再受験の時に使った問題集のまとめ記事はこちら>