
こんにちは、yuです。
医学部合格のためには段階を追って学習する必要がありますし、アウトプットの練習も必要となってきます。膨大な量の勉強をこなすには大まかでも良いので年間のスケジュールを考え、計画的に学習することが大切です。
そうしないとやらなければならないことを結局出来ずじまいになって本番を迎えてしまうなんて悲惨なことになりかねません。
今回は私が再受験時に意識していた、数学・理科の勉強の年間のスケジュールについて書いていきます。
この記事の目次
受験標準レベルの習得・苦手分野の明確化(~8月)

勉強開始から8月までは受験標準レベルまでのマスターに徹しました。
全体像の把握

まず網羅系の問題集を軽くこなすことで全範囲の内容を把握し、簡単な問題の解き方を思い出しました。
使用した問題集は青チャート(例題のみ)、セミナー物理・化学で学校で配布されるような問題集に取り組みました。ここで意識しておくのは勉強の全体像を把握することです。また私は旧課程を履修していたので現行課程の分野の確認することも意識しました。
元文系の再受験生の場合はこの後の勉強計画を立案するためにも最も重要なステップと言えるでしょう。
勉強の全体像を把握する
有名問題集を徹底的にやり込む

標準レベルの問題をマスターするために私が最も時間を割いたのがこのステップです。
主に数学は新スタ・スタ演、化学は新演習、物理は名問・標準問題精構を徹底的にやり込みました。これらの問題集は9月以降も取り組み続けましたが、8月までにはそこそこの完成度に仕上げました。
個人的には1冊の問題集を徹底的にやり込むメリットとしては類題のストックを自分の中に蓄積することにあります。初見の問題が難しいのは結局解き方がわからないからです。
自分も物理が得意だったと言えますが、現役時代に初めて力学や電磁気の問題を解く時は全くと言っていいほどできませんでした。しかしセミナー物理を繰り返し解いたことで解き方を覚え、その解き方を使うことで様々な問題が解けるようになりました。
設定が複雑な問題でも基本的にはいくつかのパターンが融合したものであったり、言葉を変えて一見難しくしているものであったりすることが多いです。
従っていろんな問題が解けるということは結局どれだけ類題のストックが自分の中にあるか、と言い換えることができます。
私はそこそこ理系科目はやればできるだろうという自信があったので標準問題をマスターするためには上記問題集を使用しましたが、初学の場合は一対一対応やセミナー化学・物理(センサーなどでもOK)を徹底的にやるのでも良いと思います。
ここで必ず注意してもらいたいことはあまり簡単すぎる問題集を使用しないことです。
知識の確認程度に読み込むのは良いかもしれませんが簡単すぎる問題集は内容が薄く、必要な類題をマスターできない場合があるからです。難しく感じてしまい、途中でギブアップしそうな場合でもその時が一番成績を伸ばすために必要な時期だと思って耐えてください。
良質な問題集で類題のストックを増やす
繰り返し問題を解くことで自分の中にどんどん類題のストックを蓄積しましょう。
また同じ問題集を繰り返すことのメリットとしてはもう一つあります。
それが苦手分野の明確化です。

有名問題集はたいてい全範囲を網羅しているのでこの作業が可能です。(全範囲を網羅できていない場合、自分が苦手と思っていない苦手分野を見つけ出すことができないので注意が必要です。)
結局苦手分野の問題は何度やっても間違えます。間違えることでどこが苦手な分野であるのかということをしっかり認識しましょう。
苦手分野の明確化
問題演習期間・苦手分野の克服・過去問研究(9月~11月)
入試問題での演習

8月までの期間でインプットした類題を実際にアウトプットする練習を目的としているのがこのステップになります。
問題集の問題はある解法をマスターするために良問が選定されており、素直な問題が多く、いざその解法を使って別の問題を解こうと思っても慣れていないと使い勝手がわからず、解けない場合があります。
有機化学の知識を身に付けても構造決定に慣れていないと問題が解けませんよね。そうならないためにもアウトプットの練習が必要なのです。
私は数学は旧帝大+東工大+防衛医大、理科は地方大学から旧帝大まで幅広く取り組みました。
その理由としてはそれぞれの大学には出題の傾向があるので、内容が偏らないようにすることを目的としていたからです。なので演習をする場合はできるだけ多くの大学を選ぶと良いと思います。
しっかり演習量を積み、アウトプットの練習をしましょう。もちろん間違えたところのやり直しも大切です。
入試問題演習でアウトプットの練習!
苦手分野の克服

医学部受験で最も危険なことはピンポイントでできない分野があることです。
例えば数学が4問出題される大学を受ける場合、そのうちの一問が苦手な分野でできない問題だったとします。するとその時点で圧倒的なディスアドバンテージとなってしましますよね。
問題が簡単で取りこぼしが許されない、他学部と共通問題を出題する地方大学ではこのことが命取りにすらなってしまいます。
8月までにしっかり苦手分野を明確化しておけば、この時期に時間をかけて苦手分野を克服することができます。
克服するためには標準問題をマスターするために使用した問題集の苦手分野をひたすらやり込むのが良いと思います。苦手ながらもその問題が最低限解けるようになることからです。
私の場合、数学では新スタの場合の数・確率・整数問題の分野をひたすら繰り返して解きました。このおかげでセンター試験の勉強でも躓くことがありませんでした。
今まで繰り返した問題集ではなく、もちろん分野別の問題集を購入して取り組むのでも良いと思います。ただその場合でも何度も繰り返すようにしてください。
過去問研究

秋ぐらいになると志望校も定まってきていると思います。
この時期に過去問研究をすることのメリットとしては、
・早めに頻出分野の対策に着手できる
・今後のやるべき勉強が明確になる
といったことが考えられます。
頻出分野が苦手・マイナーな分野であればその分野の勉強に着手しなければなりません。
また個別に不足箇所を把握することで二次試験までの日程を考え、いつの日までにどの程度までの勉強をやっておく必要があるのかを自分なりに考えるきっかけにすることができました。
センター対策(11月~)

センター試験は国公立大学を受けるには避けては通れない道ですが医学部受験者であればセンター試験程度のレベルの問題であれば簡単に感じると思います。
しかし私のようにマーク独特の形式が苦手で、慣れるまでは苦労する方もおられると思います。マークが苦手かどうかはマーク模試を受ければわかることです。
そういった方々は必ずセンター対策をしましょう。私は心配だったので11月の中頃から年内の間、数学はほぼ毎日1セット解いていました。このおかげでなんとか年内のうちには何とかセンター数学もいけそうだと安心できるようになりました。
またもし苦手でなくても余裕があるように構えるのではなく、しっかり対策しましょう。例え理系科目合計で安定して90%取れていたとしても100%の得点率の人とは4科目合計の場合、40点も差が開いてしまいます。
物理・化学に関しては私もしっかり模試の直し・センター過去問への取り組みをしました。
二次試験直前

直前期になれば出願校も確定し、あとは個別の対策に打ち込むことになります。
基本的には過去問に取り組むことになりますが地方大学であれば問題が簡単過ぎてしまう場合もあると思います。
そんな時は徹底的にやり込んだ標準レベルの問題集をやると良いでしょう。
やり込んだ後にアウトプットの練習を一度挟んでいるので中には忘れてしまっている問題もあると思います。そういった問題を思い出すためにもこの段階でもう一度やる必要があるからです。
また化学であれば無機、有機の知識の詰め込みなども大切です。一分一秒を大切にしてラストスパートをかけましょう。
やり込んだ問題集で知識の詰め直し
<参考>模試の活用

私は模試は必ず受けた方がよいと思います。
私が考える模試を受けることのメリットとしては下記になります。
・アウトプットの練習になる。
・他者と比べた場合の苦手分野がわかる。
どの勉強段階であれ、アウトプットの練習ができることは良いことだと思います。特に模試の場合、周囲には別の受験生もいますので本番の雰囲気に慣れるためにも必要です。
また他者と成績を比べることで苦手分野を客観的にも知ることができます。
あと模試の場合判定に一喜一憂してしまいがちですが、春・夏の模試に関してはそこまで気にする必要はないと思います。自分の弱点分野の把握する良い機会程度に思ってください。


まとめ
年間の流れとしては標準問題のマスター⇒アウトプットの練習・苦手分野の克服という感じです。
弱点分野を無くし、類題のストックをたくさん貯めることを意識してください。
<再受験時代の各科目の学習履歴はこちら>
・【再受験】医学部再受験国語の学習履歴(現代文・センター過去問)