こんにちは、yuです。
国公立・私立大学を問わず、医学部受験において一番の難関は数学です。
ほぼ全大学において、その配点は科目別でもっとも高く、かつ勉強すべき内容も非常に多い科目になります。
今回は再受験時にどのように数学の勉強をしたのかを簡単にまとめたいと思います。
この記事の目次
勉強のステップ
数学に関しては大学時代にあまり触れなかったことから、基本的な内容から復習する必要がありました。
流れとしては下記流れで進めました。
①全範囲の内容の確認
②問題集での演習
③入試問題での演習
④センター対策
⑤2次直前期
全範囲の内容の確認
私が以前の受験した時から学習指導要領が変更していたことから全範囲を確認する必要がありました。
この段階での目的は抜け目なく、未履修内容がどのようなものなのかを確認することです。
従って網羅型の問題集を取り組みました。
使用した問題集:青チャートⅠA/ⅡB/Ⅲ
チャート式は現役時代には使用していませんでしたが再受験を始めるに当たって情報収集をした結果、考えていた以上に多くの人が使用していたことから自分も使用してみました。
チャート式は一つの例題で学習すべきことが明確になっていたため、自分の目的にマッチしていたことから取り組んでみてなかなか良かったと思います。
受験前年の3月の初め頃から取り組み、一か月程で全範囲の例題を終わらせました。数学はどの大学を受験するにしても配点が高いため、勉強開始初期には最優先事項として取り組みました。
この段階で確認できたこととしては、
・データや整数問題が単元として組み込まれている
・数Cが数Ⅲに組み込まれている
・行列が無くなり、複素数平面が導入されている
といったところでしょうか。あと確率が少し苦手、関数の問題はなんとなく理解できることも確認できました。
問題集での演習
さて、大まかな受験数学の概要を把握しましたのでここからが本番です。
主に使用した問題集:大学への数学 一対一対応ⅠA/ⅡB/Ⅲ、新数学スタンダード演習、数学Ⅲスタンダード演習
大学への数学 一対一対応
一対一対応はもはや説明不要なレベルで有名かと思います。
一つの解法に対して一つの例題が対応し、解法を学んでいく形式になります。振り返ってみるとなかなかスマートで実際に使える解法が多かったです。例題に対応して演習がありますが、私は演習問題は解きませんでした。
ちなみにこの一対一対応の演習を終わらせたぐらいで受けた、駿台ベネッセ記述模試では数学は満点でした。
それもこの一対一対応の演習で学んだ解法を多く使用したので、地方大学なら一対一だけで十分という意見に関しては十分賛成できるな、と思いました。
大学への数学 新数学スタンダード演習 数学Ⅲスタンダード演習
新数学スタンダード演習、数学Ⅲスタンダード演習(新スタ、スタ演)は一対一対応の演習で学んだ解法を実際の入試問題で演習するスタイルになっています。
当然、一対一対応の演習より高度な問題となっていますが、基本的には学んだ解法を当てはめて解くことになりますので、一対一を終わらせておけばスムーズに取り組めると思います。
問題数はかなりのボリュームになっており、時間があまり無い人には不向きかもしれませんが、私は実力を上げるためには多くの良問に取り組むべきだと考えていましたのでちょうど良い問題集でした。
量もさることながら、各章の後半の問題は難易度も十分高い問題も掲載されていました。
これらの問題集に取り組んだ時期についてですが、4月に一対一対応を始め、ⅠA/ⅡBを終えた5月初旬に新スタを開始しました。これと並行して一対一対応のⅢも取り組みました。
一対一対応のⅢが終わり、スタ演を開始し、6月下旬には新スタの、7月にはスタ演の1回目が終わりました。以降は2次試験対策としては基本的には新スタ、スタ演のみ繰り返し取り組みました。
問題集の2周目についてですが、1周目にたまたま解けた問題もあるだろうと考え、私は全問題取り組みました。
2次の直前期までこの2冊は繰り返し何度も解きました。
実際に取り組んだ方なら分かるかもしれませんが、難関大でない国立の2次試験の問題はだいたいこの2冊を取り組んでいればどれも既視感のある問題に感じてしまいます。
またセンターで苦手だった分野の場合の数・確率、整数についても新スタの問題をマスターすれば対応できるようになっていました。
大学への数学 新数学演習
新スタ、スタ演以外の問題集としては新数学演習に少し取り組みました。
京大実戦対策、志望校の一つであった単科医大対策として利用しました。
京大実戦対策としては様々な分野の問題をピックアップして解き、単科医大対策としてはその大学に頻出の微積の分野をメインに取り組みました。
しかし、難問であるためかなりの時間がかかったこと、地方大学であれば必要ないレベルであることから無理にこの問題集に手を出す必要はないと思います。
わたしも最終的にはこの問題集をやり込むのではなく、より標準的な問題集である、新スタ・スタ演を繰り返し解きました。
入試問題での演習
新スタ、スタ演などで入試の標準問題に取り組み、解法をマスターしたところで入試問題に取り組みました。
目的としては学んだ解法を実戦で使用する練習です。赤本で志望校の問題に取り組むだけでは練習不足になってしまうと思います。
取り組んだ過去問の大学は下記になります。
北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大、東工大、防衛医大
北大や九大など標準問題が多い大学から東大や京大といった難問の多い大学まで満遍なく選択しました。
あまり少数の大学のみを選択してしまうと傾向が偏り、演習不足の範囲が出てしまうと考えたからです。
9月以降1週間に1~2回の頻度で2年分に取り組みました。解いてみて明らかに苦手な分野は新スタ、スタ演で復習しました。医学部を受験するに当たって分野に穴があることは禁物です。
また11月に上述の単科医大の過去問にも取り組みました。単科医大や医学部専用問題を出題する大学以外の地方大学は問題の難易度が低いため、特に対策も必要ないかと思いますが単科医大などは傾向を知り、対策を立てることでかなり優位に立てると思います。
センター対策
私は記述式の模試ではそこそこうまくいっていましたが、マーク式の模試はいまいちでした。理由は数学が不調だったからです。
必ず合格を勝ち取るためにはセンターで成功することが近道ですので、数学も失敗しないようにセンター対策をしました。
時期としては11月21日(第2回京大実戦の翌日)から毎日時間を測って解きました。ⅠAは各予備校から出版されているマーク式実戦問題集(河合塾、駿台、代ゼミ、Z会)、ⅡBは過去問10年分を繰り返し取り組みました。理由としてはⅠAは旧課程とは大きく異なる形式であったこと、ⅡBには特に変化が見当たらなかったことです。
毎日取り組んだ結果、無事年内には安心してセンターを迎えられるな、という程度には実力はつきました。
本番では時間があまり、見直しもして両方満点かと思いましたが、ⅠA:96点、ⅡB:94点でした。
両方とも満点の人とは、センター数学だけで10点も差が開いてしまったので、やはり満点と9割はだいぶ差がつくと感じました。
2次直前期
センター後に出願校を決めた後は出願校の過去問を確認し、新スタ、スタ演を繰り返し取り組みました。
出願校は地方大学であり、他学部と共通問題でした。新スタ、スタ演は既に何周もしていたので気になる問題、間違った問題、苦手な分野のみ取り組みました。
2月中旬に過去問に取り組みました。出来としては計算間違いしなければ高得点は間違いないな、という感じでした。その後は近年の出題傾向からどの分野が出題されそうかを予想し、その分野をメインに復習して本番に臨みました。
本番では1問が少し難しかったので、その問題に取り組む前に別の問題を先に見直しました。
その時に、簡単な計算間違いを発見できました。やはり、見直しは必ずすべきですね。
結果数学は無事9割でした。
まとめ
数学は配点が高く差が最もつきやすい科目です。
したがって数学を得点源にすれば合格への近道だと考えてかなりの時間を割きました。
得意不得意の分野が偏ってしまいますと本番で失敗する恐れがありますので、苦手分野は徹底的に新スタ・スタ演で鍛えました。自分のお気に入りの網羅系の問題集を完成させることが大切だと思います。
<再受験の時に使った問題集のまとめ記事はこちら>