こんにちは、yuです。
解剖入門の講義があった際に神経関係が全然理解できなかったので、神経解剖学は春休みに事前準備して受講しました。
脳単を使って大雑把に専門用語を覚えただけでしたが、この事前準備があったおかげで、講義もすんなりと聴くことができました。
それでは簡単に勉強方法などを振り返ってみます。
神経解剖学とは
神経解剖学とは、中枢神経系の生成・発達・構造・仕組み・働き等を調べ、医療の向上に努める系統解剖学の一分野である。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E8%A7%A3%E5%89%96%E5%AD%A6
脳・脊髄の中枢神経系や脳脊髄神経といった末梢神経系について詳しく学ぶ学問です。
おそらく多くの大学が2回生で、人体解剖学で学ぶことになる学問です。
神経解剖学の教科書
大学で紹介された教科書を簡単に紹介します。
カラー図解 人体の正常構造と機能
様々な分野の関係をたくさんの図を用いて説明しています。大学ではCBTや国家試験の勉強にもつかえるので、こちらをおすすめされました。現在では、購入すると電子書籍版も入手することができます。
ブルーメンフェルトカラー神経解剖学
臨床例と画像鑑別診断について詳しく書かれているそうです。購入はしませんでしたが、生協でも多数販売されていたので、使っていた同級生もちらほらいました。
グレイ解剖学 原著第3版
神経解剖学の教科書というよりも、解剖学の教科書として有名なのがこちらです。図が多くてわかりやすい印象です。
病気がみえる<Vol. 7>脳・神経
こちらは教科書というよりも参考書として紹介されました。CBTなどの勉強で上回生がよく使っています。私も先輩に借りてちらっと見てみましたが、イラストが多くて理解しやすかったです。
神経解剖学の勉強
神経解剖学では「脳神経」、「血管灌流域」、「伝導路」が大きな要素としてあるので、まずこちらを重点的に勉強しました。
脳神経は順番も大切なので、有名なゴロで覚えました。
「嗅いで視る 動く滑車の三の外 顔内舌に迷う副舌」
”嗅いで”:嗅神経
”視る”:視神経
”動く”:動眼神経
”滑車の”:滑車神経
”三の”:三叉神経
”外”:外転神経
”顔”:顔面神経
”内”:内耳神経
”舌に”:舌咽神経
”迷う”:迷走神経
”副”:副神経
”舌下”:舌下神経
上記の様に、脳神経の順番と対応しています。最初見たときは分かりにくかったですが、覚えてしまえば非常に便利です。
この順番を覚えておくと、あとは前外側溝、後外側溝のどちらから出るのかさえ覚えていれば、簡単に神経を同定することもできます。ぜひこのゴロで覚えてしまいましょう。
伝導路や血管灌流域を覚える為には、まずそもそもの部位を覚える必要があります。
そこで私は春休みにこちらの脳単をぱらぱら見て、軽く用語を頭に入れておきました。
講義では初めて聞く単語を次から次へと乱発され、多くの同級生はそもそも何の話をしているのかもわかっていなさそうでした。しかし、この脳単で予習したおかげで、講義のうちに大体のことを理解することができました。もう、脳単さまさまでした。
また、伝導路や血管灌流域以外で暗記して役に立ったのは、視床の部位・入力・出力・役割です。
視床は感覚の中継路なので、これらを覚えておくと、視覚や聴覚などの伝導路などはスムーズに覚えることができます。
神経解剖学を勉強するうえで、重要だと感じたのは各部位の繋がりです。ほかの範囲で勉強したことも違う範囲で、再度登場することが多かったので、全体をまんべんなく勉強することを意識しました。
勉強に重点を置いた内容は上記のようになりますが、主な勉強方法はいつもと変わらず、レジュメを繰り返す読むことです。
1~3周ぐらいは何となく目を通す感じで、どこにどんな内容が書いてあるのかを把握しました。4周目以降には、見落としていた箇所をチェックすることを意識して読みました。
このように繰り返し、読むことで知識の抜け漏れをなくすことができ、試験でもマイナーな分野の問題にも無事答えることができました。
また同じ言葉が何度も出てくる学問なだけに、このように繰り返し全範囲を読むことは非常に効果的だったと思います。
正確にかなりの量を覚えなければならない、伝導路や血管灌流域、視床などは実際に書くことで、アウトプットを多めにして覚えました。
脳幹の各レベルでの断面での神経や伝導路の配置も、おおまかに描くことで覚えました。配置を覚えておくと、灌流している血管が梗塞した場合の障害も、スムーズに言えるようになるのでおススメです。
まとめ
神経解剖学は覚えることが膨大でしたが、いろんな分野とつながりがあり、勉強していてとても楽しかったです。
本格的に医学の勉強をしているな、というように感じたからです。
まだまだ深くは勉強できませんでしたが、疑問に思ったことは随時調べて、知識を増やしていこうと思いました。