こんにちは、yuです。
生理学は範囲も広くて内容も重厚であるため、勉強が大変な科目だと思います。しかし、呼吸生理や酸塩基平衡などからだの機能を扱う科目でもあるので、ようやく本格的な医学に触れていると実感しながら勉強できる科目でもあります。
それでは簡単にどのように勉強したかなどを振り返ってみます。
生理学とは
生理学(せいりがく、英語:physiology)は、生命現象を機能の側面から研究する生物学の一分野。フランスの医師、生理学者であるジャン・フェルネルによりこの用語が初めて導入された。
細胞内現象を扱う細胞生理学などから神経生理学、循環生理、呼吸生理、腎生理、酸塩基平衡など医療の基礎を学びます。
医学部で学ぶ基礎医学の中でもメインの科目ではないのでしょうか。
私の大学でも前年度この科目が不合格で留年している学生が多数いました。
生理学の教科書
大学で紹介された教科書を簡単に紹介します。
ギャノング生理学
生理学の定番教科書。医学部に入学する前からなんとなく存在を知っていたので、かなり有名だと思います。
熱心に勉強している同級生もこちらを持っていました。
人体機能生理学
周囲に使用している同級生はいませんでしたが、レビューの評価も高く、良い教科書らしいです。
オックスフォード生理学
こちらの教科書も使用している同級生はいませんでした。全範囲をカバーしつつも、基礎的な説明に重点をおいた構成となっています。
コスタンゾ明解生理学
私はこちらの教科書を購入しました。評判通り、初学者でも理解しやすいように説明が簡単で丁寧でした。また図も多いことも理解しやすい要因となっています。
米国の学生がUSMLE対策で勉強するための教科書のようで、世界的にも多くの学生で使用されています。
ギャノング生理学などに比べて廉価な点もポイントのひとつです。
生理学の勉強
生理学では暗記部分も多くありますが、機能などを理解することが学習のポイントであるように感じました。
内容も多いため、多くの講義では駆け足で説明が行われ、講義中に理解することは困難です。
講義後にレジュメを復習する際に理解できない部分があれば、コスタンゾを辞書代わりにして学習していきました。
私がコスタンゾで学習した分野を一部列挙していきます。
細胞生理学
活動電位の発生では経時的にそれぞれのチャネルがどのように変化していくのかを参考にしました。
神経筋接合部位の伝達過程では流れが図に書いてあるため、理解しやすかったです。
自律神経系
それぞれの受容体の作動機序が簡単な模式図を使って説明してあるので、視覚的にも理解することができました。
神経生理学
視覚・聴覚・前庭機能・嗅覚・味覚・運動系などがわかりやすく説明されており、レジュメよりも良かったので基本教科書を熟読して勉強しました。ボリュームもそれほど多くないので、教科書の図を描いて説明できるようにしました。
循環生理・呼吸生理
心室圧容積ループや血液中の酸素解離曲線などでは各状態が図を用いて説明されているため、非常に参考になりました。全範囲についても言えることですが、語句も丁寧に説明されています。そのため、語句の辞書代わりにも使用していました。
腎生理・酸塩基平衡
講義では対向流交換増幅系を高速で説明され、理解できなかったのでこちらで勉強しました。また酸塩基平衡異常の分野でも、各状態にはどのような時になるのかを丁寧に説明しているので非常に参考になりました。
まとめ
生理学はボリュームが半端ないです。もし生理学が初めての大きなヤマとなる試験であるなら、あまり舐めてかからない方が良いと思います。これまで再試験になったことがないような同級生も生理学では再試験になってしまった人が多くいました。
勉強は大変でしたが、生理学は単純にからだの構造を知るのではなく、機能を学ぶことができます。
臨床になっても役に立つと耳にするので、長期休みにでももう一度教科書を復習してみようと思います。