こんにちは、yuです。
薬理学ではこれまで生理学で学んだ人体の機能への作用を理解する必要があり、ほかの基礎医学の復習にもなる学問でした。またNSAIDsなどの身近な薬も出てくることもあって、より日常に近いことを学んだ気がします。
それでは簡単に教科書やどのように勉強をすすめたのかなどを振り返ってみます。
この記事の目次
薬理学とは

薬理学(やくりがく、英: Pharmacology)は生体内外の物質と生体の相互作用を、種々の研究方法により個体、臓器、組織、細胞、分子のレベルを貫いて総合的に研究し、さらに創薬・育薬などの薬物の疾病治療への応用を視野に入れ、薬物治療の基盤を確立する科学であると定義される。薬物と生体の相互作用の結果生じた現象の解析には解剖学、生理学、生化学、分子生物学、遺伝学、機能形態学などの基礎医学の知識が要求される。解析に用いる手法や対象により薬理学は様々な分野に細分化される。
中枢神経、自律神経、循環器、血液、呼吸器、消化器、などの神経への薬理作用をはじめ、利尿薬や糖尿病治療薬、高脂血症治療薬など薬の作用や種類について様々なことを学びます。また薬の作用だけではなく、体での吸収・分布・代謝・排泄といった薬物動態についても学びます。
薬理学の教科書
大学で紹介された教科書を中心に解説します。
NEW薬理学
こちらが大学で薦められていた教科書です。そのため同級生もこの教科書が多数派でした。一見難しそうな面構えの教科書ですが、意外と内容は図も多く平易に書かれていて非常にわかりやすいです。図書館で借りようとしたところ先約がいてあまり使いませんでしたが、これぐらいの教科書は買ってもよかったなと思える一冊です。
標準薬理学
私はこちらの教科書で実習レポートを作成しました。標準シリーズなので持っている人も多いのではないでしょうか。
リッピンコットシリーズ イラストレイテッド薬理学
標準薬理学で調べきれなかった部分をこちらの教科書で調べました。こちらのシリーズの生化学を持っており、教科書のスタイルに慣れているためか見やすかったです。
休み時間の薬理学
薬理学の5か月ほど前に同級生がこちらで勉強しているのを目撃しました。予習で軽く読み流すのには良いのかもしれません。
薬理学の勉強法
薬理学は範囲が非常に広いので単純暗記を求められる量も多くなってきます。そのため効率よく暗記することが求められます。メインの分野を中心に勉強法を紹介します。
自律神経
おもに交感神経について覚えることが多いです。α1, α2, β1, β2, β3それぞれの受容体について体のどの部位にあるのか、ノルアドレナリン、アドレナリンはどの受容体に作用するのか、それぞれの受容体の刺激薬・阻害薬になどについてまずは覚えることが大切です。受容体ごとの特徴を比較できるように表にまとめておけば、復習もしやすいのでおすすめです。
循環器・呼吸器・血液・腎etc.
これらの範囲ではまず生理的な機序を理解することが大切です。機能さえ覚えてしまえばあとはどの薬がどの段階に作用するのかだけを覚えればよくなります。
生理的な機序をフローチャートで書き出し、肉付けするように薬を書き出して覚えました。一度自分でフローチャートを作成しておけば、見返すときにも膨大な授業の資料を見返す必要もなくなり、図で機序を理解できるようになるので記述対策にも有効でした。
その他
抗精神病薬、抗うつ薬、パーキンソン治療薬、睡眠薬、麻酔薬などは薬理学で初めて学ぶ内容が多いと思います。まずそれぞれの薬が何の病気に対して薬理作用を示すのかを整理することが大切です。その後に標的分子、副作用などの特徴を肉付けするように覚えると比較的楽です。
まとめ
薬理学は範囲が広く覚えることも膨大で、勉強が大変な科目のうちのひとつです。
しかし臨床を学び始めてから度々薬理学で学んだ知識が出てくるので勉強すればするほど、後々楽になる科目といえるでしょう。