こんにちは、yuです。
クリスマスも過ぎて、今年もあとわずかになりました。国公立大学の受験生にとって第一の関門であるセンター試験までも1か月を切っています。いわゆるセンター直前期ですね。医学部志望の受験生にとってはセンター試験の点数が受験校決定にも大きな影響を及ぼすので非常に重要な時期です。
今回はそんなセンター試験の戦略に関してです。各科目でどのような対策をしたら良いかは各科目の勉強法で記事にしたので今回は試験中の戦略についてまとめます。センター試験で高得点を取得するのを難しくしている要因にはその試験時間の短さがあります。そこで私が再受験時に、センター試験で高得点を取るために各科目でどのような戦略を練っていたのかと実際の試験ではどうだったのかを紹介していきます。
数学
戦略:わからない問題が出た時(問題に詰まった時)は考えすぎずに迷わず次に進む!
センター数学で最も犯してはいけない過ちが考えることに時間を費やすことです。わからない問題が無く、つまずくことなく問題を解き続けて完答できれば全く問題はありません。しかし、わからない問題が出てきた時にどのように対処すべきかを知っていることは大切です。
なぜこんなことを言うのか?
それは私自身が身を持って体験しているからです。現役時代、私は数学が得意で直前の全統センタープレでも数学ⅠAは満点で、センター試験直前期でも対策問題を解いていてもだいたい満点でした。しかし、センター試験本番で数学ⅠAは60点ほどしかありませんでした。今までマーク模試やセンター対策で解けなかった問題が無かったせいか、本番で詰まった時にどう対処して良いかわからずパニックになってしまったのです。その問題は図形問題でしたが、後ろに控えた確率にもその影響を及ぼしてしまい、上記のような点数になってしまいました。
この経験を活かした私はわからない問題(詰まってしまった問題)が出た時は考えすぎずに迷わず次に進む!という戦略を立てて、再受験時のセンター試験を受けました。
再受験時に受けた数ⅠAでも最初三角比の問題で答えの形が合わず、詰まってしまいました。しかし、すぐに飛ばして整数問題を解き、再び三角比の問題にトライ、確率問題を解いたあとに再度トライすることで何とか解くことができました。
このように一度その問題から頭を切り替えることで解法が思いつくことが多々あります。もしわからない問題が出た時は考え過ぎて時間を浪費するのではなく、とりあえず次の問題へ進み、再びトライする作戦で臨みましょう。事前に作戦を立てていたおかげで、詰まった問題があった数ⅠAでも無事96点でした。
英語
戦略:大問ごとの解答時間を設定!
センター英語で大切なのは時間配分です。
年度ごとに各大問の内容が変更されることはありますが、ドラスティックに変更されることはないかと予想されます。またセンター英語は前半の発音・アクセント・文法などの問題よりも後半の長文で一問あたりの点数が高くなる傾向があります。したがって、高得点を狙うにはいかに後半の長文で失点しないかということが重要になってきます。
まず第一問、第二問で、できるだけ時間稼ぎをして長文に時間を割くようにしていました。ちょっとした勘違いなどをしていても1問2点の配点なので、それほど大きな問題にはなりません。
第三問以降の時間配分については、問題形式の得手不得手も個人によるので、自分に最適の時間配分を見つけだしましょう。模試の結果を分析して、わたしは第四問Aの図表読みより問題でミスが多かったのでこの問題の時間配分を多めにして問題に取り組みました。このように模試の結果やセンター対策の勉強中にどの分野が苦手なのかを結果から把握して、時間配分を考えるのがベターだと思います。
また解答順序についてですが、私は順番通りに解き進めるようにしていました。これはマークミスの可能性を少なくするためです。順番をバラバラにして解いていた場合、どうしても順番通りに解答する場合と比べてマークミスが発生しやすいと思います。英語の場合、国語よりも問題数が多い分、マークミスをしてからのリカバリーも時間がかかってしまうので、可能な限りマークミスの可能性を減らしておきたいところです。
国語
戦略:時間配分に忠実に!できていない問題があっても取り合えずマークして次に進もう!
医学部受験生にとって鬼門となるのがセンター国語。センター国語で100点前後を取ってしまい、残念ながら医学部受験から脱落してしまう受験生も多数います。
そうなってしまった受験生に多いのが、「時間が全く足らず、大問を丸々適当に記号を選択した。」というものです。評論・物語・古文・漢文の問題の組み合わせでは難問が揃うと単純に問題が難しくて点が取れない時もあります。しかし、大問を丸々落としてしまうことに対しては戦略も立てることができます。
その戦略は単純に時間を区切って解答することです。
これは再受験時に駿台のセンター試験プレテストで現代文で45点取ってしまったことから徹底しようと思いました。センター直前期となり、最適な解答順序と解答時間を模索しており、この模試は漢文(15分)→古文(20分)→物語(20分)→評論(25分)で解答してみました。そうすると古文漢文で粘って予定時間を大幅に超過してしまい、その影響が物語と評論に出てしまったのです。それぞれの時間は自分が問題を解いていて、だいたい必要な時間で設定しているので、それ以下の時間で解くことは難しいことを改めて実感した模試でした。この失敗を活かして、決めた時間は絶対に超過しないと決めました。
再受験時のセンター本番では、漢文(15分)→古文(20分)→評論(25分)→物語(20分)の時間設定・解答順序で臨みました。漢文は15分で終わりませんでしたが、とりあえずささっと解答して古文に取り掛かりました。すると評論・物語で例年より分量が多く、解答完了とともに試験時間が終了しました。漢文で粘っていたら、、、と想像すると冷汗が出ますが、戦略を立てていたからこそ、時間は間に合ったのだと思います。
結果は漢文が2問ミスで点数が悪かったですが、評論・物語では時間の影響を受けることなく、無事目標よりも高い158点を取ることができました。
社会
戦略:迷った問題をチェックして見直し時に熟考!それ以外は簡単に確認!
社会は知識問題が多く、比較的ミスは少ない科目だと思います。それでも見直しは必須です。
わたしは地理選択でしたが、問題を解いている時は、自信を持って解答している問題と、あまり自信がない問題が出てきました。そんな時は自信のない問題にチェックをしておいて、とりあえずすべての問題をまず解きました。その後、チェックをしていない問題は軽めに見直しをして、チェックをしている問題を熟考することにしていました。たとえ試験時間内のわずかな時間が経ったあとでも、1回目に見た時にはあやふだった問題が自信を持って解答できるケースがあるからです。また、ほかの問題を解いているうちに重要なことを思い出すこともありますので、迷った問題は一旦時間をおいてもう一度解くようにしましょう。
理科
戦略:問題は2回解いてケアレスミスを発見!
私は物理化学選択でしたが、この戦略は非常に大事だと思っています。理科でありがちな、簡単な計算ミスや勘違いを防ぐことができるからです。
まず計算ミスについてです。数学は一文字ずつマークするので、計算ミスをした場合は気づくことが少なからずあります。しかし、物理や化学では計算結果の記号をマークするので、解答欄に合致しないということが発生しません。そのため答えが2倍になっていたり、1/2になっていたりしても選択肢にあると、ミスに気付かずに選んでしまうのです。そんなケアレスミスでも、もう一度問題を解けば1回目と異なる値が出て、間違いに気付くことができます。
勘違いについても同様です。物理では記号で問題を解くことが多いですが、問題を解く時に使った公式が間違っていた、よく見たら力や電場、磁場の向きが違っていた、なんてことは往々にしてあります。
ここで重要なのは見直すのではなく、問題を2回解くことです。医学部受験生にとって理科は満点を取って当たり前、だから自分の答えは間違っていないだろうと思いがちです。そのため、思考経路をたどってミスを見つける作業の見直しでは気付けるミスにも気付けないことがあります。それを防ぐためにも、問題を2回解くことが重要になってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。下にあるマーク模試の結果からわかるように、わたしは再受験時には模試で800点を超えることがありませんでした。勉強内容での対策の影響もありますが、戦略の影響も大きいです。受験生の方は勉強以外の面も万全にしてセンター試験に挑みましょう!
<マーク模試の結果はこちら>
<各科目の学習履歴はこちら>
・【再受験】医学部再受験国語の学習履歴(現代文・センター過去問)